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ノクターン連載の続き。

⑲魔物とパルテックの真実

 トペトスまで5日で着いた。

 アレンの車を降りた二人は方位磁石を確認した。
 
 紫の矢印は変わらず回り続けており、まだ先だ。
 
 隣の国は宗教色の濃いヘケラン。

 大陸の外れにはマシュピン族が住むと言われる森メリルトン、其の間には名も無い小国の国々がある。


ノクターン「とりあえず宿を取ろうか」

ロビン「アレンさんが話してたモンスターも気になりますね…」

ノクターン「モンスターって人を襲う怪物だろ? 草なんか食べるのかな?」

ロビン「僕も聞いたことは無いですけど…」

店員「さーさー寄ってらっしゃい、魔法なんか無くても之さえあれば大丈夫。
アールド商会が開発した眠り草。モンスターに投げるだけ、効果抜群。買った、買った」

通りすがり「ほんとに効き目があるのかい」

「王様の甥御様、傭兵オシ様のお墨付きだよ! ほら見な」

「オシ様」

「おお」

「きゃー」

 美形だ、思わずノクターンもぽかーんと口を開けてしまう。

 傭兵というよりも王子といった方が良いだろう。

オシ「此処の商品はテールでも手に入らないほど貴重なものばかりだよ。私が保証するとも」

「ノクターンさん」

「ああ、ご免ご免」

 思わず買ってしまうところだった。

ノクターン「ロビンはモンスターとは喋れるのか?」

ロビン「言葉が通じれば。何せ世界は広いですから」

 しかし草原の国なのに、草がまばらにしか生えていない。

 生えている所は柵で囲ってある上に、所用札なる物が立ててある。

ロビン「なんだかピリピリしてますね」

ノクターン「しかし変じゃないか、今は王様が居ないんだろう?」 

ロビン「そうでもやっぱり皆遠慮するんじゃないですかね…お金持ちでしょうし」

ノクターン「あれは?」

ロビン「遊牧民族ですよ、この辺は村を作らないんです」

 馬や羊。草が無かったら一大事だろう。

 すると、族長らしき人物は商会の店員と挨拶をし、談笑している。

ロビン「ぎっしり草原貸し出し中…そんな物もあるんですねえ」

ノクターン「なんか怪しくないかな?此処ばかり儲かってるみたいだ」

ロビン「調べてみましょう。あの宿に泊まりましょう」

 二人はアールド商会の近くの宿に泊まった。

「俺なんかもう1年も待ってるぜ」

「そんなにモンスターが強いのか」

「そいつは分からん。誰も見たことは無いんだ」

「今時ボランティアで退治してくれる冒険者も来ないもんなー」

「遠回りなら行けるってさ」

「ああアールドさんに通行料払うんだろ、テールまで噂が届けばいいのにさ」

ロビン「すみません、最近草が食べられたという噂の場所は何処なんですか」

「オシ様のお屋敷さ」

 二人が其処へ行くと、お屋敷の跡が無い。

「ああ、あんたらも見学かね? オシ様なら引っ越したよ」

ノクターン「なんか落ちている」

ロビン「黄色いダイヤだ」

ノクターン「お金持ちだから気づかなかったのかな」

ロビン「あそこにもありますよ」

ノクターン「よだれが垂れている」

ロビン「うっ」

 異臭がする。

 すると、ニンマリ笑う何かが見えた。

ノクターン「な、な」

ロビン「大きなイモムシに見えますけど」

   しかし、只のイモムシとは違い目が光っている。しかも手にしているのが…

ノクターン「人ーーーーーーーーー」 

ロビン「イモムシが人を食べるだなんて、巣に戻るのを追いましょう」

ノクターン「うう」

ロビン「僕の石でも舐めといて下さい、吐き気止めです」

 イモムシはずるずると進む。

 するとある家に着いた。

 表札には元王パルテックとある。

ロビン「まさか」


パルテック「それで奴はいたか」

オシ「まだのようです」

パルテック「ウルカヌスは警備が固い、通る筈だがな」

ノクターン「探している人はなんて人ですか! 他の人が困ってるじゃないですか」

ロビン(ノクターンさん…)

オシ「なんだお前、見たんなら只じゃ置かないぞ」

パルテック「なんだ子供だ、帰してやろう」

オシ「潮時ですかね、あなたももう用済みですよ」

  目の前には見たことも無い魔獣の姿。

オシ 「馬鹿だな、お前の甥なんざもう何処にも居やしない」

ロビン「だから、化けれたんですね、パルテックさんこっちへ!!」

 二人に駆け寄るパルテック。

ロビン「メシアの微笑み」

魔獣「目、目が」

ロビン「今です」

 ロビンの手にある青い石が、女神像になる。目くらましになるらしい。

 ノクターンは其処で剣を一気に振るった。

 ゴホッ。
 
 血反吐を吐いて倒れる魔獣。

 すると剣が銀に変化したではないか。

ロビン「お疲れ様でした、ノクターンさん」

 シューシュー。

 魔獣は消えていく。

ノクターン「イモムシも小さくなったみたいだ」

ロビン「パルテックさん、もう騙されないで下さいね」


パルテック「そもそもあの女が私との縁談を断るからいけないんだ!悪いのはあの男だ!!」

ノクターン「僕らが探しましょうか、誰ですか」

パルテック「火山王国ウルカヌス出身の、パッシオだ!!にっくき奴め」
 
ロビン「え、僕ら知ってます…テールで会いました」

パルテック「何!それなら直ぐテールに行かねば」

 ダダダダダ。

 王なのに足が速い。

ノクターン「とりあえず、解決したのかな」

ロビン「アレンさんが来ますよ、アレンさんのお手柄にしておきましょう」

 魔獣は何も持っていなかった。

ロビン「これでヘケランに進める筈ですね」

 へケランには徒歩で7日。馬車なら3日。

ノクターン「あ、レベルが上がっている」

ロビン「幾つです」

ノクターン「7だ」

ロビン「レベルの割には装備が豪華ですよね、ノクターンさんのお母さんが実力の或る冒険者なのでしょうか」

ノクターン「でも母さんが魔物に捕まってる可能性もあるよね」

ロビン「確かにそれも言えます。石は僕等をおびき出させる罠かもしれません」


バスの運転手「へケラン便、今日から再開だよー誰か乗らないかねー」

ロビン「バスがあったんですね、乗ります」

  バスはかなり古く、ぼろぼろ。

  中はレベルが低そうな冒険者と高齢者ばかり。

ノクターン「モンスターに襲われないんですか」
  
ロビン「モンスターも寒いのは苦手ですし、東の国は信仰心が厚いせいで元々そんなに強いのは出ませんね」

客の一人「お客さんは何処から来たのかい?」

ノクターン「西からです、皆さんどちらへ行くんですか」

客の一人「ペルセネミさ! あそこで一儲けするのよ」

客の一人「大陸一のカジノ、闘技場と言えばあそこだからなっ」 

ロビン「僕らも一応降りてみましょう。すみません、切符二枚お願いしますー」


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